LINEによる遅刻欠勤報告が問題になる4つの理由

スマホと共に育った世代にとって、LINEはコミュニティ形成をなす重要なツールになってますよね。友達とのやり取りといえばLINE。若い世代のスマホユーザーは、大半がそうであると言っても過言ではありません。

もはや生活の一部として確立してしまった感のあるLINEですが、これが仕事に関する事となると、その利用に関して積極的な状況ではない話題があります。

それが、【LINEによる遅刻欠勤報告】です。

LINEを使っての報告がなぜ問題視されるのか?これについて私が考えた4つの理由を上げてみます。

1.LINEを身近に感じている人とそうでない人では、使い方の認識や作業効率の意識が違う

おそらくLINEを日常生活の大半で使い、周囲と連絡を取り合っている人は電話よりもLINEが多いと思います。わざわざ話をするより、サクッと伝えたい事を伝えられる(場合によってはスタンプひとつで伝えられる)のは確かにわずらわしくなく便利なのです。しかし、年齢層が高い世代は、LINEも含め、ケータイやスマホの文字入力がわずらわしいという人もいるという事実があります。そういう人からすると「どういう状況なのか?」もしくは連絡内容以上に知りたい事を、いちいち文字でやりとりすることが手間に感じてしまうものだと思います。

2.遅刻や欠勤について、一方的かつ軽く伝えられた感がある。

遅刻欠勤が業務や取引先に影響が出る場合、欠勤の状況説明を送信者の主観で一方的に通達されるのは穴埋めをする人への説明として不十分では。。と感じる層は多いです。1.とも関連性が高いですが、LINEは使用頻度の高い同レベルの人同士では、無駄なく効率的にやりとりできるツールですが、使用頻度に差があると、口頭のやりとりの方が相互理解が早く、状況についてより深く共有しやすいと感じる世代がまだまだ多いのです。

3.送信者側の「伝えた!」と受信者側の「見てない!」その責任はどちらに?

LINEは相手が読んでこそ伝えられます。自分は伝えたと思っていても相手が何らかの理由でLINEをみていなかったら、用件は伝わっていません。それでも自分はLINEで送ったからOK!読んでない方が悪い!というのは、本当に伝えたといえるのか?これは大きな争点になります。

4.無機質な文字ではなく、直接的な言葉のやりとりを重視する心理

仮に「体調が悪くて休む」といった事例の場合、休むという意思が明確である以上、何をいわれようと休むのだからその事実だけを伝えれば良いと考える人もいるでしょう。ただ、連絡を受ける側が直接、話したくなるのもまた否定できない側面です。例えるなら、遠くに離れた家族がなんらかの災害に巻き込まれたとして、LINEで「大丈夫!」と連絡がきて、「よかった。よかった。」と話をおさめる人は少ないでしょう。声を聞いて確認したくなるのが人情ではないでしょうか。

基本は職場に委ねられる

私の務める職場の所属部門では、業務連絡などについて普通にLINEグループトークなどを使用しています。意見交換が必要な話題だったり、重要度の高い話には使用しませんが、欠勤連絡などはLINEが多いです。これは、職場の人間関係、信頼関係が良好だからとも言えますし、欠員時にバックアップする体制が整っているからともいえます。

根本、LINEというツールはここ数年で利用率が一気に伸びたものです。利用の仕方や認識にギャップがあって当然であり、今回のような話題が討論のテーマになるということは、まさに過渡期に入った証明だとも言えます。各企業や職場主導でどういうスタンスで利用するかを考える時代になったといえるのではないでしょうか。